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義理チョコ禁止 [コメディー]

「倉田さん、おはようございます」
「あれ、佐々木さん、もう風邪大丈夫?」
「はい。三日もお休みしちゃってすみません」
「いいよ、いいよ。お互い様さ」
「あの、それからこれ、チョコレートです。昨日のバレンタインデーに渡せなくてすみません」
「あれ、佐々木さん、知らないの? 今年から義理チョコ廃止になったんだよ。部長からの命令。社内での義理チョコは禁止になったんだ」
「そうなんですか。三日も休むと浦島太郎ですね」
「まあ、俺たちもホワイトデーのお返し、気にしなくて済むからさ、その方が気楽だよ」
「でも、せっかく作ってきたんだから受け取ってくださいよ」
「えっ、手作り?」
「昨日は熱も下がってヒマだったから作ったんです。ラム酒をちょっと入れて本格的に作ったトリュフです。買ったチョコより絶対に美味しいですよ」
「うーん。じゃあもらうけど、お返しはいいよね。だって本当は禁止事項なんだからさ」
「それはおかしいですよ。世の中すべて、ギブアンドテイクですよ」
「えー、じゃあいらない。そもそも佐々木さんにだけホワイトデー返したら変でしょ」
「じゃあ、こうしましょう。売ります」
「はっ? 売る?」
「はい。このチョコを、倉田さんに販売します。それならいいでしょう」
「いやいや、おかしいでしょ。バレンタインチョコをやるから金払えってこと?」
「そうです。それだったらホワイトデーのお返しは結構です」
「じゃあさ、試食させてよ。試食もしないで買えないよ」
「わかりました。自分用に取っておいたチョコですが、どうぞ、食べてください」

「う、美味い! なんだこれ。すごく美味いぞ。甘さ控えめで、口の中でふわっととろける。ラム酒の香りもいいなあ」
「でしょ。私、パティシエを目指していたんです。お菓子作りはプロ並みですよ」
「払う。金払うよ。いくら?」
「いくら出します?」
「1個100円、6個だから600円」
「じゃあ、1800円いただきます。ホワイトデーは3倍返しと相場が決まっていますから」
「ちゃっかりしてるな。わかったよ。はい、1800円。これでお返しはナシだからな」
「まいどあり。じゃあ私、部長にチョコを渡してきます」
「えっ、ダメだって。義理チョコ禁止令を出したのは部長だぞ」
「大丈夫です。義理チョコじゃありません。本命チョコです」
「えっ、マジで? 不倫じゃん!」
「ふふふ、義理チョコ禁止令を提案したのは、実は私です。だってあの人、血糖値が高いんですもの。私が作った糖質カットのチョコしか食べさせたくないんです。奥様はそういう気遣いが出来ない人みたいだし。倉田さん、味見してくれてありがとうございます。倉田さんグルメだから、感想を聞きたかったんです。来年もよろしくお願いしますね」

「か、金返せ!」

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母の教え [コメディー]

「えー、野田さん休み? 子供がインフルエンザ? なんだよ~。あー、やっぱり若い独身女性がよかったなー。野田さんの子供、身体弱くね? それでなくても学校行事で会社休むくせに。その分こっちに仕事が回ってくるんだから、勘弁してほしいよな~」

『こら、マサヨシ!』
「えっ? かあちゃん?」
『情けない。おまえは子供の頃、しょっちゅう熱出したこと忘れたのか! その度に母ちゃんは仕事休んでお前の看病したんだぞ。そりゃあ嫌味を言う人もいたさ。だけど優しい上司や先輩のおかげで、母ちゃんは仕事も育児も頑張れたんだ。いいかい、子供は国の宝だよ。ということは、その母親も宝だ。おまえは馬鹿だけど、人の気持ちがわかる男に育てたつもりだ。自分ひとりで大きくなったわけじゃあるまい。優しくて、心の広い男になれ!』

「先輩。どうしたんですか。早く外回り行きましょうよ」
「いや、今、おふくろの声が…」
「先輩、マザコンっすか? 早く行きましょうよ。野田さんの分の仕事もあるんだし。また残業ですよ。まったく勘弁してほしいっすよね」
「こら、そんなこと言うんじゃない。子供は国の宝だ。ということは、母親も国の宝だ。俺たちみんなでフォローしようじゃないか」
「先輩。おれ、感激しました。先輩って心の広い素晴らしい人だったんですね」
「いや、それほどでも…。だけどな、人の気持ちがわからない奴は出世できないぞ」

「あの、先輩、言いにくくてずっと言えなかったんですけど…」
「なんだ?」
「おれ、来月から育休もらってもいいっすか?」
「ええ~~~~」
「子供は国の宝ですから、当然父親も宝っす。フォローよろしくお願いします」


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初詣・初デート [コメディー]

今年の正月は、愛に満ち溢れている。
14歳にして初めてできた彼女と、初詣デート。
幸せすぎる。
さらば家族団らんの正月よ。僕は大人への階段を一段昇るのだ。

「お母さん、おれ、雑煮食べたら出かけるから」
「あら、初詣? だったらアイコも連れて行ってよ。ひとりで行くって朝から騒いでいるのよ。さすがにひとりじゃ危ないでしょ。だからお兄ちゃん、連れてってあげて」
アイコは小学生の妹だ。
妹連れの初デートなんて、シャレにならない。

「いやだよ。おれ、友達と一緒だもん」
「どうせ鈴木君たちでしょ。いいじゃないの。連れて行ってよ。それとも何? 親に言えない友達なの?」
鋭い目で、母が僕の目をのぞきこむ。
「わかったよ。連れて行くよ」

アイコのやつ、どうせ露店が目的なんだろう。
チョコバナナでも買って先に帰せばいいか。
僕はアイコを連れてしぶしぶ家を出た。

「ねえねえお兄ちゃん、お年玉いくらもらった?」
「教えねえ」
「ねえねえお兄ちゃん、おもち何個食べた」
「3こ」
「ねえねえお兄ちゃん、年賀状何枚きた? アイコは15枚」
「数えてねえし」
「ねえねえお兄ちゃん、冬休みの宿題やった?」
「やってねえ」
「勝った! アイコはあと書初めだけ」

妹よ。お兄ちゃんはもう、そんな低レベルな勝ち負けに興味はないのだよ。
純粋無垢で無邪気なおまえが羨ましいよ。
お兄ちゃんはもう、子供じゃないからな。

「ねえねえお兄ちゃん、恋って切ないよね」
「はっ?」
「ねえねえお兄ちゃん、恋すると、秘密が増えるよね」
「はあ?」
「ねえねえお兄ちゃん、恋すると、心の中に違う自分が生まれるよね」
「なになに?」
「お兄ちゃん、じつはわたし、今日デートなの。だからお兄ちゃん、神社に着いたら別行動してほしいの。お母さんとお父さんにはナイショね」
「えっ? ちょっと待て」
「お年玉でチョコバナナ買ってあげるから、お願い」
「デ、デートって、おまえ。誰と?」
「ひとつ上の6年生。優しくてイケメンなの。お母さんには言えないから、お兄ちゃんをダシに使っちゃった。へへ」

いや、あの、別行動は願ったりかなったりのはずなんだけど、なんだこのモヤモヤは。
ああ、もうすぐ神社に着いてしまう。
初デートだけど、楽しみにしていた初デートだけどさ……。

「あのさ、アイコ、今日、ダブルデートしよ」


*******

みなさま、お正月いかがお過ごしですか。
今年もこんな感じでやっていきます。
どうかよろしくお願いします。

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おおみそか [コメディー]

お寺の除夜の鐘が聞こえる。
彼女と過ごす初めての大晦日。
除夜の鐘が鳴り終わったら、彼女にプロポーズしようと決めていたのに。

彼女はずっとスマホを見ている。
厳かに除夜の鐘を聞く精神は、持ち合わせていないようだ。

「ああ、負けた。こいつマジ強い」
どうやらネットの誰かとゲームで対戦しているようだ。
「こいつさあ、相当課金してるね。だから強いんだよ。ああ、私も課金したいなあ。宝くじ当たらないかな~」
煩悩だらけじゃないか。

「ねえ、もう年が明けるよ」
「そうだね」
108つの鐘が終わった。

「おめでとう」と、僕は彼女に言った。
「ありがとう。やっと難関のステージが終わったわ」
いや、新年のあいさつの「おめでとう」なんだけど……。

難関のステージ終わったのに、彼女はまだスマホを離さない。
ピンポン♪
僕のスマホにラインが来た。目の前の彼女からだ。
『あけおめ~[ハート]

やっと年が明けたことに気づいたんだね。
僕もラインを返した。
『あけおめ。結婚する?』
彼女から、『りょうか~い』の動くスタンプ。

え~~~っと、これでいいのかな? 僕たち。

***
あっという間におおみそか。
おせちも作り終え、あとはそばを食べるだけの我が家です。
温泉にでも行きたいところですが^^
今年もお世話になりました。
来年もよろしくお願いします。


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同窓会の夜 [コメディー]

中学校の同窓会は、あくびの数を数えたくなるほど退屈だった。
30代も半ばになると、みんなダンナの話と子どもの話ばかり。
独身であることを告げると、返ってくる反応は金太郎飴みたいに同じ。
「自由でいいね~」「羨ましい」

うんざりしていたところに現れたのは、学年一のモテ男、田所君だ。
「遅れてごめん」と入ってきた田所君は、36歳とは思えないほど若くてイケメンでスラっとして爽やかだった。
ダンナの話や子供の話で盛り上がっていた女子たちは、たちまち田所君を囲んだ。
「田所君、変わらないわ」
「何飲む?」
「お仕事は? 結婚は? うそ、独身なの!」
田所君は、目がハートの女子たちをやんわりかわして、私の方へ歩いてきた。
「久しぶり、香川さん」
田所君が私の隣に落ち着いてしまったので、女子たちは再びダンナや子供の話に戻った。

「香川さん、マキちゃん元気?」
開口一番、田所君が言った。マキは私の妹だ。
ひとつ下のマキと田所君は、中学から高校まで付き合っていた。
「俺、何人かの女性と付き合ったけど、一番はマキちゃんなんだ。青春だったからな」
「まさかマキが忘れなくて独身ってわけじゃないよね。それだったらご愁傷様。マキは結婚して3人の子持ちよ。ちなみに私は独身だけど」
「えっ、3人も。ダンナさんはどんな人?」
「IT企業のエリートよ。ちなみに私は独身よ」
「そうか。幸せなんだな。優しいお母さんなんだろうな」
「毎日怒鳴ってばかりよ。だって3人もいるんだもん。ちなみに私は独身で子どももいないけど」
「写真ないの?」
田所君は、私の独身アピールをことごとく無視した挙句、マキの写真を見せろという。

私はスマホの写真をスクロールして、田所君に見せた。
「ほら、これがマキよ」
「えっ…変わったね」
3倍ほどに増えた体重。ぼさぼさの髪。子供を抱く太い腕。
「マキ、子供産むたびに太ってね。すごい貫禄よ」
「へ、へえ…」
田所君は「じゃあ」と立ち上がり、他のグループのところへ行った。
急に興味を失くしたようだ。もっとも最初から、私に興味があったわけではない。

2次会を辞退して家に帰ると、風呂上がりのマキが私を出迎えた。
「おかえり、お姉さん。同窓会どうだった?」
スッピンなのに、35歳とは思えないほど若くてきれいでスリムなマキは、本当は独身で実家暮らしだ。
さっき田所君に見せた写真は、先日遊びに来た従妹の写真。
3人の子持ちで、子供を産むたびに太った従妹の写真だ。

「ねえ、お姉さん、同窓会に田所さん来てた?」
「うん。来てたよ」
「彼、結婚してるの?」
「うん。3人の子持ちだって。髪の毛も薄くてさ、おまけに太って太鼓腹よ。昔の面影はないわね」
「そうなの?」
「うん。子供産むたびに太ったんだって」
「まあ…。思い出は、きれいなまま取っておいた方がいいってことね」
「そうだね」
「あれ、お姉さん、田所さんは子供産まないでしょう?」
あ……やべえ。


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主婦ブロガーの願い事 [コメディー]

あら、願い事をひとつ叶えてくれるの?
ひとつか…、悩むわね。
私はね、もともと専業主婦になりたかったの。
だけど現実は、家事と仕事と子育てに追われて、自分の時間もないのよ。
楽しみはブログを書くことだけよ。専業主婦の方が羨ましいわ。

― では、願い事は「専業主婦になる」でいいか ー

あっ、待って。専業主婦になってもお金がなかったら仕方ないわ。
お出かけも、ママ友とランチも出来ず、節約に追われる毎日なんて。
ブログのネタにも困っちゃうわ。
宝くじでも当たって大金持ちになるならいいけど。

― では、願い事は「宝くじが当たって大金持ちになる」でいいか ー

待って、待って。
そんなことでお金持ちになったら、ろくな人生じゃないわ。
ブランド品を買い漁ったり、店ごと洋服を買うような女になるわ。
もっと違う方法でお金が入るほうがいいわ。
そうだ。このブログが評判になって出版されてベストセラーになるのはどうかしら。
それで私はテレビに出るの。クイズ番組とか、バラエティとか、あとは、ドラマとか。
それでね、アイドルのTくんやKくんに会って「ファンです」とか言われるの。
「いや、私の方こそファンです」って。
ヤバくない?

― では、願い事は「ブログが評判になって本になる」でいいか ー

やっぱりダメ。
だってもしもTくんやKくんに誘われて不倫しちゃったら大変。
SNSで悪口書かれるわ。「ブスのくせに」って。
ブログも炎上しちゃう。
それに、そんなことで大切な家族を失いたくないわ。

― では、願い事はどうするんだ ー

待って。もう少し時間を…。
はっ、やだ、もうこんな時間。夕飯の支度をしなくちゃ。
ねえ、夕飯のメニュー考えてくれない?

― わかった。では1週間分のメニューを、おまえの脳に送る ー

えっ、ちょっと、それ願い事じゃないから。
ああ、消えちゃった。

でも考えてみたら、毎日の悩みって夕飯の献立くらいだわ。
さて、サバの味噌煮作ろう。あら、メニューが次々浮かぶわ。
お料理ブログに変更しようかしら。


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おばけカボチャ [コメディー]

秋の日暮れはつるべ落とし。
おばあさんは夕食の支度の手を止めて、カーテンを閉めようと窓辺に寄った。
「おや?」
庭に、おばけカボチャが立っていた。
いつもなら、ギャーと叫んで失神するところだが、おばあさんは驚かない。
なぜなら今日はハロウィンだから。

「あらあら、おばけカボチャに仮装しているのね。どこの子供かしら。ええっと、お菓子をもらいに来たのよね。たしか、頂き物のクッキーがあったわ。ちょっと待っててね。おばけカボチャさん」

おばあさんはキッチンの戸棚からクッキーの缶を取り出した。
「あったわ」
振り向くと、おばけカボチャが、おばあさんのすぐ後ろにピタリとついていた。
「ああ驚いた。なあに。待ちきれなかったの? はい、クッキーよ」
おばあさんがクッキーを差し出しても、おばけカボチャは受け取らない。
「いらないの? これしかないのよ。困ったわね」
おばけカボチャは何も言わない。じっとおばあさんを見ている。

「そろそろおじいさんが寄り合いから帰ってくるわ。夕飯の支度をしなくちゃ」
おばあさんはスーパーの袋から大きなかぼちゃを取り出して、まな板の上に置いた。
流しの下から出刃包丁を取り出し、「えいやあ」と振り下ろし、かぼちゃを真っ二つに切った。
「ひいっ!」
と叫んだのは、おばけカボチャだ。
「おやまあ、あんた、どうしたの?」
振り向いたおばあさんの手には、よく研がれた包丁が握られている。
「うわあああああ」
おばけカボチャは、一目散に走り去った。
「あらまあ、お菓子はいらないのかしら。変な子ね」

夜になって、寄り合いから戻ったおじいさんは、大好物のかぼちゃの煮物を食べた。
「美味いかぼちゃだ」
「おじいさん、そういえばね、今日、おばけカボチャさんが来たのよ」
「なんじゃ、それは?」
「ハロウィンの仮装よ。どこかの子供がおばけカボチャに仮装してきたのよ」
「子供? ここは老人専用の集合住宅だぞ。子供なんかいるもんか」
「あら、そういえばそうね。じゃあ、あれ、本物のおばけだったりして」
おばあさんは、かぼちゃの天ぷらを食べながら首をひねった。

***
おばけカボチャは、こっぴどく叱られていた。
「人間を驚かせるのがおまえの仕事なのに、逆に脅されてどうする」
「すみません。でも、あのばあさん、まるで山姥ですよ」
「ハロウィンと重なってしまったのが失敗だった。次こそ頑張れ。リベンジの日は12月22日だ」
「はい。今度こそ、しっかり驚かせます」

****
「ねえ、おじいさん、西洋ではカボチャと言えばハロウィンだけど、日本はやっぱりカボチャと言えば冬至ね」
「そうだな。ばあさん、美味しいカボチャを頼むよ」

今年の冬至は、12月22日です。

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無人島に持っていくもの [コメディー]

無人島に何かひとつだけ持っていくとしたら、何を持っていく?

よくある質問だわ。
そもそも無人島に行くことがわかっているのに、ひとつしか物を持って行かない人っている?
用意周到、準備万端で行くものじゃないの?
「行かない」っていう選択肢もあるしね。

スマホを持っていくって答えたバカがいたけど、電波来てないし、もし来ていても充電切れたらどうするの?
「大丈夫っす。充電器持っていきますから」
ホントにバカ。

ナイフって答えた人も多かったな。
確かに便利よ。だけど危険。死にたくなっちゃうもの。
水、ライター、毛布、薬、本って答えた人もいたな。
まあ、どうせお遊びだから、危機感がないのは当たり前ね。

さて、今夜は魚料理にしようかな。デザートはフルーツ盛り合わせ。
星空レストランの三ツ星料理よ。お酒が飲めないのが残念だけど。
ああ、満点の星がきれいだわ。

乗っていた船が沈没して、この無人島にたどり着いたのは半年前(たぶんね)
何も持っていなかったけど、何とかなるものよ。
石や木を使って火を熾したり、木に登って果実を取ったり、魚を捕まえたり、大概のことは出来るようになるわ。
いちばん必要なのは、強靭な体力と鋼のような精神力ね。
だけど今、いちばん欲しいのは、やっぱり男かな(笑)

おーい、だれか見つけてー


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眼精疲労 [コメディー]

最近さー、目が痛くてさー、ネットで調べたら「眼精疲労」ってヤツらしい。
そんで、ネットでツボとか調べて押してみたんだけどさー、ぜんぜん治らなくて。
ネットで眼科も調べたんだけどさー、いまいちいいところがなくてー。
そもそも原因って何かなーと思ってネットで調べたんだけどさ、いろいろ書いてあって読むの疲れちゃってー。
友達に聞こうと思ってSNSやりまくったんだけどー、
『遠く見ればいいんじゃない?』
『緑を見るといいらしいよ』
『森に行け、森に』
って感じでさー、役に立たないんだよー。ねえ、原因なんだと思う?
あっ、やばい! やられる! あああー
よっしゃ! ステージクリアしたー。

彼女はずっと猫背でスマホのゲームをしながら、眼精疲労の相談をする。
ぜったい原因それだろ!

あああー、目が痛い。ねえ、次のステージ、超むずかしい!
それでさ、どうすれば治るかな? 眼精疲労。(だめだ、こりゃ)

*********

実はこのところ、ちょっと体調が悪いです。
たぶん眼精疲労が原因だと思います。目の奥が痛い。
頭痛、肩こりなど滅多にしないのに、頭ズキズキで肩は張るし。
初めてバファリンの偉大さを知りました(今まで飲んだことがなかった)

会社でもパソコンの仕事が多かったし、家でもパソコンやっていたからかな。
目薬つけても全然効かず、よく見たら「ものもらい用」の目薬だった。
ダメじゃん!

そんなわけで、更新がちょっと遅れてしまいました。
コメントくださった方、返事が遅くてすみません。
ようやく体調も戻ってきたので、少しずつペースを戻します。

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妄想ボーイカフェ [コメディー]

日曜日の午後3時、僕がバイトするカフェに、吉田さんが来た。
カフェは僕らの町から少し遠くて大人の雰囲気だから、同級生は滅多に来ない。
まさか学校一の美少女が来るなんて。今日シフト入れてよかった。
制服を着ていない彼女を見るのは初めてで、ドキドキした。

「あれ? E組の矢代君だよね。ここでバイトしてたんだ」
「吉田さん、俺のこと知ってるんだ」
「知ってるよ。同じ学校だもん。それに、矢代君、けっこう女子に人気あるよ」
「え、そんな、まさか~」

「おい、矢代、何ぼーっとしてるんだ。早く注文聞け」
店長に言われて正気に戻った。
いけない、いけない。つい、妄想しちゃった。
「カプチーノ」と吉田さんは、僕の顔も見ずに言った。
カプチーノ飲むんだ。可愛いな。
「450円です」
おつりを渡すとき、ちょっと手が触れた。またドキドキした。

「ねえ、矢代君、バイト何時まで?」
「4時までだけど」
「じゃあ、買い物つきあってくれないかな。私、テニスラケットが欲しいんだけど、ひとりで選べなくて。矢代君、中学の時テニス部だったんでしょう」
「あ、うん。俺でよければ」

「おい、矢代、カプチーノ早くしろ」
あっ、また妄想しちゃった。
吉田さんが、僕の中学時代を知るわけがない。
カプチーノを受け取ると、吉田さんは僕の顔を見ることなく奥の席に消えた。

「矢代君、お砂糖もうひとつもらっていい?」
「いいよ。吉田さん、意外と甘党だね」
「…白状するわ。矢代君と話したかったの。砂糖は口実」
「えっ?」
「太ったら、責任とってよ」

「おい、矢代、次の注文聞け」
また妄想しちゃった。
その後もそんなふうに妄想は続き、僕は5回くらい店長に怒られた。

バイトを終えて店から出ると、吉田さんが立っていた。
「ねえ、E組の矢代君だよね」
「あ…、うん」
「あたし、同じ高校なの」
「知ってるよ。A組の吉田さんでしょ」
吉田さんはにっこり笑った。ああ、これも妄想か。

「矢代君、うちの高校、バイト禁止だよね」
「あ、うん、でもさ、割とみんなやってるよ」
「ばれたらヤバいよね。下手すると停学だよ」
「それは、困るな」
「じゃあ、口止め料、ちょうだい」
「はっ?」
吉田さんが手を出した。ヘビーな妄想だ。

「買い物しすぎちゃったの。カプチーノ注文した後、財布に50円しか残ってなかったの。帰りの電車賃がないの。マジで焦ったとき、ぼーっとしたバイトに見覚えがあったの」
「あ…、お役に立ててよかったよ」

妄想だ。きっと妄想だ。
だけど僕の財布からは500円玉が消えていて、翌日吉田さんを見かけても、まったくときめかなかった。
あれって、恐喝だよな~。


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